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この本にはアン?サリバンの手紙が多く掲載されている。アン・サリバンがヘレンと朝から晩までほぼ一日中密着して生活し、ヘレンの好奇心、知識欲の種を、上手にすくい取り、大事に育てた過程が、サリバン先生自身の言葉で綴られるのである。
日々行われた様々な試行錯誤、葛藤の上に築かれた二人の関係、二人の深い絆が、彼女の筆を通じて伝わってくる。これを読んで、アン・サリバンの深い愛情こそがヘレンを救い、ヘレンの中の愛を目覚めさせ、そして育てたのだと、改めて実感した。彼女がヘレンと乗り越えたものは、障害児ゆえの問題もあるが、大部分は子育てをする母親と同じであるようにも思う。
この本はそういう意味で、子供の能力を最大限に引き出す教育とは何か、考えさせられると同時に、そのヒントをもらえる本だと思う。
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