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臨床研究は、実際の医療現場において実施されることが多い。このことは実験室研究が、比較したい要因以外全てを同じ状況に制御することが可能であることに対し、臨床研究はあらゆる制限のもとで研究を行わなければならないことを意味している。
しかし、臨床研究が医療の現場で行われている研究であるからといって、何の工夫もなく、日常医療の中で自然に発生するデータだけを解釈していたのでは、得られた結論は偏りを持ち、無意味なものとなってしまう。
本書は、臨床研究という制限においても偏りのない妥当な結論を得るための方法論がたくさん書かれている。ボリュームも少なく簡潔にまとめられており、例も豊富であるために、臨床研究に携わる皆様へお勧めしたい。
ただ、倫理的問題点についても触れておいて欲しかったということで、星を一つ外させてもらった。
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